森びとプロジェクト委員会
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NPO法人 森びとプロジェクト委員会
 私たちの〜山と心に木を植える〜「森びとプロジェクト委員会」(以下、「森びとプロジェクト」と略す)は、ドングリを拾って苗を育て、その苗で森づくりを行います。この「森づくり運動」の大きな目的は、森づくりを通じて「自然環境と人間の命を大切にする心を育む」人づくりです。
 近い将来、人間が本物の森を再生しなければ、地球上の人間をはじめとした生物の生命が危ぶまれてしまいます。その要因の多くは人間の傲慢な活動にあります。
 私たち「森びとプロジェクト」は、”人間をはじめとした生物の生命の危機”に対して、今、人間ができることを実践していかなければならないと考えています。世界の子どもたちの未来を見据え、「人に優しい自然環境と社会環境」をめざし、私たち大人が子どもにたちとともに、その基盤をしっかりつくりだしていきたいと考えます。

 「地球がおかしくなってしまうのでは?」と、生活の中で感じることが多々あります。世界の気象は異常続きです。2003年の夏、ヨーロッパは記録的な熱波に襲われ、多くの犠牲者がでました。また、世界のいくつかの都市では、予想をはるかに超えた集中豪雨による大洪水、干ばつが頻繁に発生し、今年も続いています。それは日本においても例外ではありません。そのうえ、戦争や紛争によって自然環境と社会環境が破壊されています。
 忍び寄る地球温暖化に対して、何か効果的な対策を打つことはできないか。未来を生きる子どもたちと私たちのために地球を守りたいと、ひとり一人の力を集結させたプロジェクトが「森びとプロジェクト」です。

 森づくりの指導者、横浜国立大学名誉教授で植物生態学者・宮脇 昭先生の考えのように、その土地由来の「どんぐり」の木々はその習性からその土地に根を張り、しっかりとした森をつくっています。この森は人間が生きていくためにかかすことのできない恵を私たちにあたえてくれています。「森びとプロジェクト」は宮脇 昭先生をはじめ、各地で森づくりを進めている方々で構成している組織です。
 この組織は年内に発足させ、来年から運動を展開したいと準備をすすめています。志は世界の森づくりですが、当面は、東日本管内の各県で森づくりを展開したいと考えています。その精神は、田中 正造さんと民衆の生き方を現代に活かしていきたい、ということです。
 栃木県・足尾町に起ち、130年の足尾銅山の歴史を振り返り、私たち人間が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その実践として渡良瀬川源流の森を再生したいと考えています。
 「人に優しい自然環境と社会環境」をめざし、「自然環境と人間の命を大切にする心を育む」人づくりを足尾町で展開していきます。この運動を次世代にバトンタッチできるように、その基盤をしっかり整えていきたいと考えています。
 
自然のあらまし
位置
栃木県足尾町の北部、松木沢、久蔵沢、仁田元沢の流域に広がる地域で、利根川の支流、渡良瀬川の最上流。

地域・地質
庚申山(1892m)、皇海山(2144m)、太平山(1960m)、社山(1827m)などの高い山々に囲まれ、急稜な山岳地形。地質は、チャート・泥炭・砂岩などの堆積岩と、火山活動による花崗岩類や流紋岩類が分布している。

気象
太平洋型内陸気候域にあり、標高が800〜1600mと高いため山岳性を帯び、夏は冷涼で冬は大地が3ヶ月以上も凍結し、桜の開花は4月下旬。雨量は、関東で最も多く、年平均1776mmに達する。これは夏の雷雨性降雨によるもので、冬は積雪も少なく乾いた季節風が吹き荒れる。

植生
地表部の安定しているところは、カヤ、イタドリ、ヘビノネコザ、ヤシャブシ、リョウブ等の単純な植生の群落が見られる。1956年以降の治山事業によって、植生の自然侵入も目立ってきている。アキグミ、ニセアカシヤ、ヤマハンノキ、ヤナギ、アズキナシ、ヤシャブなどが棲息している。

動物
山々に植生の群落が増えるにつれ、カモシカ、ニホンシカ、サル、クマなどが棲息している。
 
足 尾 銅 山
足尾銅山は、1610年に発見され、幕府直轄の銅山として経営された。明治維新後は、政府の経営に移ったが経営はふるわず、1877年には古河家が経営することになった。産銅量が増加すると膨大な木材が消費され、周辺の森林伐採が盛んに行われた。同時に、有毒ガス量も増加し、周辺の森林はその被害をうけた。1894年には最新式の精錬法の導入によって精錬量が増加したが、有毒ガスも激増することになり、周辺の森林と草木は枯死した。

地表の草木 を失った山々は、足尾特有の地形・地質・気象などによって加速的に荒廃した。1897年以降、政府の命令で銅山側も有毒ガスの防止に努めたが、その成果を上げることができなかった。有毒ガスの被害は約2400ヘクタールにも達した。

1956年からはじまった治山事業によって、山々には草木が棲息し少しずつではあるが緑が蘇っている。
・・・・林野庁 関東森林管理局資料より・・・・
 
 
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